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「塗足し」のある伝票|e伝票.com

紙端まで印刷する効果と制約を伝授いたします!

2018年9月21日 金曜日

今日は「塗足し」について、その効果と濃度のお話をしましょう。
 
ご覧のオーダー票は、上部が紙端までいっぱいに、薄めのグレー地が入っています。
これは、印刷用語で「網掛け」と呼び、ベタ塗に比べ、インキの載る粒=ドット(点)が粗く分散した状態です。
刷り色は全体で黒1色なのですが、点の密度が30%に散っているので、黒インキが接する紙上に隙間が出来ており、色味が淡くなります。グレーに見える部分は、正確には「黒(これも印刷上はスミと呼びます)30%」なのですね。
もちろん、この網掛けは0~100%まで、設定は自由です(0=印刷無しの部分、100=ベタ塗の部分)。人間の目では、10%の差は簡単に濃淡が見分けられるそうです。目の良い人でしたら、5%差でも判別できます。あまり細かい数値は、実施の伝票印刷では正常に反映しきれない値ですので、通常は5%刻みが多く使われます。
 
この濃淡のあしらいがあると、文字や罫線だけの白っぽい伝票よりも見た目に落ち着きが出ますし、ロゴや文字の白抜きも効果的に使えて、表現の幅が広がります。
 
今回の伝票は「単票」(複写しない、上質紙による1枚物の伝票)ですから、製本上は特に問題ありません。

ただし複写伝票の場合は、糊固めする辺の端にインキが乗るスタイルについては要注意です。

複写伝票では、糊の付く部分での網掛けが濃いと、セット糊が接着しなくなり、「複写の1組み分」が正しく機能しません。(当社では、概ね50%以上を危険値としています)
網掛けの効果を保ちながら塗足しを活かすには、基本的に30%以下程度の密度で、紙にインキの隙間が無いといけないんです。もしくは、濃い印刷の場合には、紙端から2㎜程度の余白を設ける必要があります。

おしゃれで機能的な伝票をスムーズに作成できるメリットとして、こういった点もご理解いただけると嬉しいです。

左:単票の1枚 右:上部で糊固めした複数枚(冊仕上げの一部)

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